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所沢市のメンタルクリニック。うつ病を専門に診ているクリニック。航空公園クリニックです。

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気分障害Mood Disorder

気分障害の分類

@(大)うつ病

”うつ病”という病気は、以前は「稀な 病気」「自分とは関係ない病気」と一般には考えられていましたが、最近では「心の風邪」とも表現されるようにポピュラーな病気になりつつあります。 WHO(世界保健機構)によると、2020年には心虚血疾患についで2番目に多い疾患になるだろうと予想されています。
(40歳の会社員Aさん)
 大学を良い成績で卒業し、大手企業に勤務する。勤務態度も良好で上司の受けも良く、昇進も同期入社の人と同じテンポで進み、結婚し家庭でもうまくいいていた。
 今回会社をあげての大きなプロジェクトがありそこの責任者に抜擢される。抜擢された当初は仕事も順調でしたが、プロジェクトチーム内で意見の対立が多く なりその対応に手間取りなかなか仕事が進まなくなってきました。上司の期待に応えようと遅くまで残業することが続き疲れが蓄積されてきました。このためた まには早く寝ようとしましたが仕事のことが気になり朝まで寝つけません。会社に行っても仕事に集中できず「このままではいけない」と思うが焦るばかりで何 も手につきません。部下とも些細なことで口論になり怒鳴り散らすことがある一方で急に涙をみせるということもでてきました。家に帰宅してからも茫としてい て口数が減り、食事もなかなか進まない。自分では「これはスランプだ。」と思い好きなゴルフの練習にいってみたが楽しくもなく気分転換にもならない。この ような状態が1週間続いた後、上司から最近の仕事の進み具合の悪さを叱責され、「自分の能力のなさ」を痛感する。妻にこのことを話してみたが「気にしすぎ よ。これから頑張って取り返せば大丈夫よ。」と励まされる。しかし、「自分が生きていても価値がない」「自分がいることで会社に迷惑をかけている」と思い が強くなり手首を傷つ自殺を試みました。

(うつ病の診断基準)
1. ほとんど一日中続く抑うつ気分
2. ほとんどすべての活動の興味や喜びの著名な減退
3. 著しい体重の減少 あるいは増加
4. 不眠、 あるいは睡眠過多
5. 精神運動性の抑制または焦燥
6. 易疲労感、気力の減退
7. 無価値感、罪責感
8. 思考力や集中力の減退、決断困難
9. 自殺念慮、自殺企図
  このような症状が5つ以上あり、そして2週間以上続くこと、かつ症状のために社会的、職業的な機能が障害されていれば、その人は治療の必要のある”うつ”です。

 うつ病が重症になると、「自分が不治の 病にかかっている」「自分が過去にしたことで罰せられる」と妄想的になったり自殺を企てることがあります。また自ら助けを求めて医療機関を受診しようとし ないこともあります。もし家族や友人が患者の状態に気付かなければ、受診のチャンスはますます遠のきます。このようなときには実際は、家族や友人が患者に 治療を受けるように説得しなければならないのです。また家族や友人は治療の有効性を十分に理解する必要があります。

うつ病の治療

 うつ病のの治療はまず、病状を患者と家族・友人に理解してもらうことです。また、休養をとり頭を休めることです。そして薬物療法、心理社会学的治療などを受けることが大切です。
1.薬物療法
 うつの治療には,抗うつ薬の投与が欠かせません。以前は、三環系抗 うつ薬が広く使用されていましたが、最近では副作用の少ない新しいタイプの抗うつ薬であるSSRI,SNRIを第1選択薬として使うようになってきまし た。使われる薬の種類によって効果がでるのは多少異なりますが2週間程度はかかります。 また抗うつ薬のみの投与では十分効果がない場合などは、炭酸リチウムや抗精神病薬などの付加療法をするなどある程度定式化した薬物投与法が推奨されるようになってきています。またラモトリギンなどの抗てんかん薬を併用するケースもあります。いづれにしても「症状が良くなった、すぐ治療を中断する。」というのは好ましくなく、再発の防止なども考えて少なくとも1年以上の服薬期間が必要と考えられています。
2.心理的治療
 最近注目されているのは認知療法です。薬物療法と同等の効果があるといわれていますがある程度うつ状態が改善してから併用することが効果的と思われます。この療法は、感情は、状況要因から直接に生じるのでなく、それをど のように認知するかにより感情の質・量が規定されるという理論をもとにしている。うつ患者は自分自身や自分を取り巻いている世間を、そして未来を、否定的 に考え易い傾向にあります。認知療法家は患者の間違った信念や否定的な思考パターンを訂正し、より現実的で柔軟性のある思考や行動様式を身に付けることを 目標とします。
対人関係療法は、うつの症状は社会的人間関係の障害によって引き起こされているという考えに沿って行われています。このような障害がうつの症状を引き起こし 持続させるというものです。反対に、うつの症状が人間関係に問題を引き起こすことがあります。このようにして悪循環が進んでいきます。対人関係療法は、自 分の考え方と人間関係における葛藤が、自分のうつに関係していることを患者に理解させます。このような問題を自覚し理解し、他人との人間関係の適応性を高 めるように患者は指導されます。認知療法や対人関係療法以外にも多くの社会心理学的療法がうつの治療に利用されています。どのような治療法を採用するかということよりも患者ー治療者関係が治療成功の鍵となるという学者もいますが、このことについてまだ うつの患者において特別に研究されていません。薬によりうつ病の症状を軽減し日常生活を維持できるようにし、うつにともなう深刻な問題を社会心理学的治療 により解決するといった併用療法が有効な患者が多いようです。重症のうつには多面的な治療法をとる医師が多いのです。
3.その他の治療
高照度光療法 毎年冬の間だけうつになる冬季うつ病(季節性感情障害)と呼 ばれる特殊なうつ病があります。これは陽光にされされる時間と関係する病気です。昼間光に近い光(約2500Lux)に毎朝2時間当たる治療法がありま す。冬季うつ病の治療効果はでていますが、それ以外のうつ病へは有効というものと無効というものが相半ばしていて一致した意見が出ていません。
断眠療法 36時間患者を寝かせないでおくか(全断眠)、または、睡眠時間 の後半起こしておくと(部分断眠)、1ー2日間、一時的に症状が良くなることがあります。副作用が少ない治療ですが効果が一過性のため最近では使われるこ とが少ないですが、抗うつ薬の併用で効果の維持が期待できるようです。
電撃療法:薬物療法に反応しないうつ病の治療として注目されている。最近では無けいれん性電  撃療法が考案され安全度の高い治療となっている。
TMS(Transcranial magnetic stimulation):経頭蓋磁気刺激法
DBS:脳深部刺激療法

<うつ病治療の禁忌事項>

 休養を妨げること
 怠けと決めつけ病気扱いしないこと
 激励すること
 重要な決断を迫ること
 改善したらすぐに抗うつ薬を中止すること
 性格について深く考えさせること

 (注意:当クリニックで全ての治療方法を行っているわけではありません。)


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